なつめ0602のホントの話

保護猫と五〇代おじさんの思ったこと・体験したことを書いてます。

なぜ 私物が少ないんですか。

 また 美由紀ちゃんから質問があった。

「なつめさん 前から思っていたんですが、何で最低限度の私物しかないんですか。せめてお布団ぐらいあってもいいんじゃないんですか。」

「私は18の頃から今のような生活を送っている。家族も学歴もないコネもない私は、何かあればすぐに首を切られていたんだ。だから なるべく直ぐ出ていけるように、物は持たないことにしたんだ。特にかさばるものは。」

「それに 子供のころから 布団は使っていなかた。布団は入院した時だけ使用していたんだ。」

「私は何処に行っても、邪魔者で物置や納戸が私の居場所だった。そんなところに布団なんてあるはずもなく、いつも壁にもたれて寝ていたんだよ。それが癖になって、そうしないと寝れない身体になったていう事さ。」

「君によく言う「欲しいものが、必ずしも必要なものでは無い」というのは、それらの経験からきているんだよ。」

「だから 一切ご自分のモノを買わないんですね。なんか 悪い子と聞いてしまったみたいで、すみません。」

「よく みんなが私の事を「倹約家」「節約家」と称するけど、全然そんなんじゃないことわかっていただきましたでしょうか。」

「それに いつ私も何があってもいい歳だし、今更 何か増える事もないでしょう。」

「いいえ なつめさんには私がいるんですから、ずっとずっと長生きしてもらわないと困ります。」

「君だっていずれ、恋をし結婚し家庭を持つでしょう。ずっとはないよ。」

「いいえ、ずっとです。なつめさんが寝たきりになっても、私が面倒見ます。」

「はははは、それはどうも。その気持ちだけでいいよ。」

「私 本気で言っていますから。」

と言って御機嫌が悪くなってしまった。

君は君の人生を謳歌していいんだよ、私などに執着しないで。